★電柱たわみ量計測★

画像による『CPたわみ量』測定ソフト(たわみ量⇒荷重推定機能付)について

 画像による『CPたわみ量』測定ソフトは、電柱を撮影した画像から『たわみ量』を測定し、推定荷重を求めるソフトです。
肉眼では解りにくい「たわみ」を、横方向に拡大した画像を表示させることにより、「たわみ」も拡大され簡単に目視できるようになります。


画像から電柱境界部3点をクリックすることにより、3点で得られた三角形の外接円を求め、その半径からたわみ量を計算します。

1.    使い方

最初に「画像読込」ボタンをクリックし、撮影した画像を取り込みます。
TW01.jpg (71806 bytes)

                        次に電柱頂部から地際に向かってマウスで左ドラッグします。
TW02.jpg (71978 bytes)

ドラッグが完了すると横方向に拡大された画像が表示されます。
TW03.jpg (93011 bytes)

電柱の傾斜が強い場合は右上にある「傾斜を補正」のチェックを付けます。
TW04.jpg (99043 bytes)

電柱種別・長さを合わせてから、電柱の頂部、中間部、地際の3点をクリックします。
TW05.jpg (98914 bytes)

3点目のクリックが完了すると外接円が表示されるとともに、荷重が計算されます。
TW06.jpg (100201 bytes)

おまけ機能として、座標付きJPGファイルの場合は「ストリートビュー」表示が行えます。

外接円が電柱湾曲と一致しない場合は局部荷重または鉄筋破断が考えられます。

その場合は、「たわみ」のひどい3点をさらに指定します。
TW09.jpg (74804 bytes)

たわみの強い箇所に合わせた外接円が表示されるとともに推定荷重
TW010.jpg (70648 bytes)

たわみの少ない箇所を測定するには「戻る」ボタンをクリックし、測定します。
TW012.jpg (74094 bytes)

たわみの少ない箇所の測定が行えます。
TW011.jpg (70578 bytes)

元画像です。(NTT支線が枕降圧で引っ張られているようです)
TW07.jpg (65317 bytes)



2.    たわみ量の計算方法

電柱の頂部、中間部、地際の3点をクリックしたポイントをABCで表すと、A(X0,Y0)・B(X1,Y1)・C(X2,Y2)の座標が得られます。

各点の対角辺をabcで表すと、各辺の長さは式1.gif (1075 bytes)で求めることができます。Abも同様

正弦定理a/sinA=b/sinB=c/sinC=2Rでは対角のsin値も必要なことから、

余弦定理式2.gif (1589 bytes)でcos値を求め、式3.gif (1157 bytes)からsin値を求めます。

こにより、外接円半径Rを求めます。

外接円半径とクリックした長さ(c+a)<<R である事から、ラジアン角 r = (c+a)/ R で求まる。

また、三角形AOCは二等辺三角形であることからcos∠rは余弦定理から式4.gif (845 bytes)としても良い。

TW4.png (39392 bytes)

電柱の根入れは電柱長さの1/6で(2.5mを超える場合は2.5m)、これから地上の長さHを求め

電柱長さに対するたわみ量は H×(R-Rcos∠r)/bとなる。

また、二等辺三角形AOCの∠A及び∠Cは(180-∠r)/2=90-∠r/2となる。

∠r’は90-∠cであるから、∠r’=∠r/2 となる。

電柱の長さから地上部分の長さHを求め、たわみ量をH×sin∠r’ で求める事もできる。

各形状のCPについても、長さが変わっても外接円の径が等しくなる特性があり、種別による規定値も外接円径だけを持っていれば計算することが可能となります。

このソフト(画像処理方法・計算方法)は特許取得済みです(特許7227419

使用には北海道電力鰍ニ使用契約が必要となります。(会社単位で契約予定)

詳しくはこちら(hn-matu@epmail.hepco.co.jp)にメールください。

サンプルソフトはこちら。(Windows7以降であればsetup不要)

Windows10ではセキュリティーのため動かないことがあります。

その場合はダウンロードしたzipファイルのプロパティーを開き「許可する(K)」にチェックを付けてから解凍してください。

skliti.png (32549 bytes)

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