高石ともやワイルドラン2001活動報告
野生生物基金のネーチャーマガジン「モーリー5号」から

-十勝川−日高−苫小牧-
あなたはCounter人目の訪問者です。

◇7月22日十勝川6時間ウルトラ悠々リレー。帯広市の十勝川サイクリンクパーク広場の1周1kmコース。17チーム89人か生前9時にスタート、午後3時にゴール。全チームで合計1027km走破。
◇7月23目十勝夢街道ランニンク=中札内役場−中札内美術館−忠類−大樹雪印工場−天馬街道−浦河町総合文化会館。各地でランニングとコンサート。
◇7月24日浦河から苫小牧へ。各地でミニコンサート、ランニング、フォークとトークの集い
◇7月25日北夫演習林のランニングとウトナイ湖の散策とフォークの集い
◇各地で寄せられた北海道新聞野生生物基金への寄託金総額37万6502円
◇主催高石ともやワイルドラン・ボランティア
※以下は北海道新聞に掲載の記事から構成した

【帯広】WR2001-1.jpg (48048 バイト)
北海道新聞野生生物基金を支援する「高石ともやワイルドラン2001」は7月22日、帯広市内の十勝川サイクリング・パークでスタートを切った。これは、フォーク歌手で長距離ランナー高石ともやさん(59)(空知管内雨竜町出身=京都在住)とボランティア・グループ(主に滝川高校卒業生)による北海道の夏を彩る恒例行事。今回で8回目を迎えた。
同サイクリング・パークでの皮切り行事は「ウルトラ悠々リレー」。出場チームが6時間走り続ける競技で、常に各チームの選手が最低1人、コース上にいて、早さよりも自然を楽しみながら走り続ける。そして走破距離に応じて北海道新聞野生生物基金にチャリティー寄金を出すルール。
午前9時、17チーム(選手総数89人)が高石さんと共にスタートを切った。WR2001-2.jpg (22937 バイト)
1周1`の周回コースをリレーしながら回り続ける。気温は29.9度の暑さ。それでも、最年少は3歳の女の子から、最年長は77歳まで元気いっぱい。
コース脇では札幌のハンド「瀬川ブラザーズ」が軽快なメロディーの曲を次々に演奏。他の選手にタッチした高石さんもギターを手にバンドに加わり、ニコニコしながら歌いまくる、、また、地元鹿追町の「西町団地もみじバンド」も得意のレパートリーを繰り返し演奏し、選手たちを励まし、応援した。
結局、午後3時まで各チームは交替で食事や水分を取りながら走り続け、無事ゴールした。全チームが走った延べ距離は1027`、チャリティーは1`50円換算で5万1350円になった。
最長距離の79周79`を走ったのは「帯広トライアスロンクラブ」。及川裕さん、青島啓吾さんの2人だけのチームで、1人平均3時間で約40`走った計算になる。2人ともオロロントライアスロン大会(増毛町など会場)出場を目標にしており、1日3時間ほどの練習を重ねているという。28歳の青島さんは「当然、トップの距離を狙っていました。しかし、楽しそうに走る人たちを見ていたら、勝ち負けはどうでもよくなっちゃいました」と笑顔を見せていた。WR2001-3.jpg (29612 バイト)
「ドリームランナー」チームの竹井久美子さん(帯広)は、64歳ながらサロマ湖100`マラソンに連続13回出場した強者。しかし今年は55`地点でリタイヤしたという。バンド演奏を聴きながら走る雰囲気に「なんだかとっても気楽に走れました。来年のサコマでまた
走ることができそう」とにっこりりしていた。「ヒヨコRCプラス1」は帯広で食堂を経営する佐々木君子さん(67)と子供3夫婦と孫6人、友人1人で結成した3世代チーム。佐々木さんは孫の石山視優ちゃん(3つ)の手を引いて走った。
西町団地もみじバンドは鹿追の酪農家など6人で6月に結成したぱかり。ボーカルの鈴木光利さん(27)は「頑張ってるみなさんに負けないように歌いました。走るのも気持ちよさそうですね」と話し、閉会式でも歌声を披露し、ランナーから拍手を受けた。


【中札内、大樹、広尾】WR2001-4.jpg (28003 バイト)
7月23日は、南十勝の町村を巡り、歌やトークで自然の大切さを訴える「十勝夢街道ランニング」。高石ともやさんとボランティア・グループの一行10人は、前日の帯広の悠々リレーの疲れもみせず、午前9時に旧JR広尾線幸福駅附近をスタートし、中札内村役場を経
て、中札内美術村、忠類などに立ち寄り、午後1時に雪印乳業大樹工場に到着。同工場は前日、帯広でのリレーにチーズなどを差し入れた。そのお礼を兼ねた訪問だ。高石さんは、同工場事務棟前で内山正志工場長と握手を交わし、ヴァイオリン、ギターの弾き語
りでジョン・レノンの「イマジン」など3曲を披露した。
ボランティア・グループの1人として、大阪から参加している目の不自由な中済(なか・わたる)さん(48)が、昨年の大阪での雪印の中毒事件で打撃を受けた同社を激励するため「私は雪印のチーズも牛乳も大好き。農家の土のにおいを伝えるすばらしい仕事だと思い
ます」とあいさつし、約50人の社員から大きな拍手が起こった。一行は広尾町役場に移動。玄関前に出迎えた大野進町長ら職員30人と一緒に、フォークの名曲「風」などを熟唱し、野生生物の保護と、交通安全を呼び掛けた。

【浦河、静内】
7月23日午後、広尾を後にした高石さんの一行は、天馬街道を走って浦河へ。午後6時半から浦河町総合文化会館でコンサートを行い、聴衆から2万4782円の寄金が託された。
翌24日は午前9時から、浦河町荻伏中でミ一一コンサートを開催。高石さんは百一人の生徒に弾き語りしながら、「フルマラソンに参加することで、弱い自分といや応なしに向き合い、強い他人に心から拍手を送れるようになった。優しい心を持つことが大切」などと話しかけた。浦河から静内に移動し、20間道路の桜並木をランニングした。

【苫小牧】WR2001-5.jpg (27063 バイト)
24日午後、一行は苫小牧に移動し、午後4時から、緑ケ丘球場に近い金太郎の池を一周し、さらに苫小牧東高校までの2.5`をランニングした。午後6時から、同校第一一体育館で「フォークとトークの集い」を行った。(次ぺ-ジの同校教諭菅野武夫さんのリポート参照)。
25日は午前8時、北大苫小牧演習林で10`の「林間ランニング」を行った。午後-時からは、ウトナイ湖バード・サンクチュアリのレンジャーらと共に、湖畔を散策し、ネイチャー.センター内でコンサートを開いた。市民らを前に1時間半、自然、人生への思いをつづった歌を熱唱し、ワイルドラン2001の全日程を終了した。

協賛金、賞品などの提供者は次の通り(敬称略)。WR2001-6.jpg (23786 バイト)
△協賛金北海道セルラー電話(安部英夫)、藤本悟雨竜町長、橘井誠綱、大川清尚、外山陽一
△コンサート会場寄金帯広悠々リレー・チャリティー、浦河の集いカンパ、荻伏中謝礼、苫小牧東高集いカンパと学校祭売り上げ募
金、同定時制生徒会、ウトナイの集いカンパ
△賞品類大塚製薬、三好商会、麻生直子、井出本治、高石ともや、寺沢孝毅、岡本洋典、関口哲也、北の純情倶楽部、滝川ホテル三
浦華園、六花亭製菓株式会社、北海道新聞出版局、同事業局、道新スポーツ、林芳男滝川市長、滝川グリーンズ、雨竜暑寒メロン部
会、洋風居酒屋あらまさ、十勝ビアファクトリー、VINOビーノ、ワインプラザカワイ、北海道ツアーシステム、雪印大樹工場

      


ともやが苫小牧東高にやってきた

 苫小牧東高定時制教諭 菅野武夫(かんのたけお)

滝川市出身。滝川高校で高石ともやさんと同級生。北大卒。60歳


 六月下旬、高石ともやさんが、ワイルドラン2001のコースに苫小牧を組み入れて、苫小牧東高校定時制生徒のためにコンサートを開いてくれることが、本決まりになった。
このころ学校では、前期の芸術鑑賞について検討していたのだが、これを受けて、高石さんのコンサートをこれに当てることにし、準備に取りかかった。
また、生徒会が中心になって、七月中旬の学校祭の準備も進めていたのだが、その中の「定時制の展示」にもワイルドランと野生生物関係のことを盛り込もうということになった。野生生物基金の事務局に写真パネルの貸し出しをお願いしてみたところ、快く応じていただいて、梅沢俊さんの花のパネルを展示できることになった。
コンサートに先立って行われるランニングには定時制の生徒も参加しようと、その準備もすすめられた。
●七月十三日〜十五日学校祭(全定合同)
学校祭には定時制の生徒もパーラー「さだとき」と展示の二つの部門で参加している(夜には定時制独自の催し物を実施)。
今回の展示は、「野生生物」「ワイルドラン」「定時制生徒の素顔」の三つをメインテーマにして実施し、野生生物基金からの委託で、本やビデオテープなどの販売も行った。
野生生物基金のご好意で、梅沢俊さんの写真パネルを展示することができ、学校祭の展示としては、実に豪華なものになった。「ワイルドラン」の関係では、高石ともやさんの高校時代の写真なども展示した。
●七月二十四日金太郎の池一周ランニング
高石ともや「フォークとトークの集い」午後四時、緑ヶ丘球場前をスタート。定時制の生徒を中心に、全日制の生徒や定時制の教職員、一般の参加者など二十名ほどで、緑ヶ丘公園内の金太郎の池を一週して苫小牧東高校正門に設けられたゴールまで、およそ2.5kmのランニングを楽しんだ。
午後六時、コンサート開始。会場苫小牧東工第二体育館)には、定時制全生徒のほか一般客や教職員、そして高石さんに校歌を作ってもらった札幌市立西園小学校の生徒など、広い年齢層の人々が集まった。
高石さんは自身の高校時代のことや、家族のこと、アメリカ横断マラソンのことなどについて語りながら、陽気に行こう」などの持ち歌のほか、「イエスタデイーや「イマジン」を自身の訳による日本語の歌詞で熱唱し、今時の高校生たちにも深い感銘を与えた。
会場は終始和やがな、そして熱気ある雰囲気に包まれていた。
          WR2001-8.jpg (43514 バイト)

高石ともやコンサートに寄せられた生徒の感想文
●芳賀沙希
ゆかいな人だと思いました。バイオリンがすごく最高でした。ずっと聞いててもあきないね。またギターもうまくて。あの人はすばらしい人だね。またまた、笑った顔もキュートでいいね一。あの人にはオーラがあるよ、すぱらしいオーラが。心にのこるコンサートでした。
●石井よーこ
イエスタディの日本語がヨカッタです。汗をたくさんかきながらも、一生懸命歌って話してくれた高石さんに感動した。気さくな人だった。
●松橋千春
ミニライブみたいなカンジであたたかい雰囲気があったなあと思いました。フォークギターを初めてナマできいて、すごくキレイな音だなあって思いました。きいたコトのない曲がすごくすんなり入ってきてとても親しみやすくて、帰ってから家族に話したら「お母さんも行きたかったー。」とか話していました。ボランティアで活動していてすこいなあと思いました。
●ヒーちゃん蛭田美雪
笑顔が良かったです。あと、歌は結構知ってるやつが多かったです。「ハエハエハエ」が一番心にズビッ1「受験生ブルース」はアップテンポでよかった二私も将来、ビッグに成るつもりどえす!その時はもう一度高石さんに逢いたいっす。
●小松
本当楽しかった。歌の内容は、ちょっと分かりにくかった。フォークとは今だにどういう物か分かりません。私が一番いんしょうに残ったのは、「愛するのが恐いなら、好きになるだけでいい。」これが今の私は心をうたれた。そして高石ともやさんが息子さんとゴールした話が良かった。この芸術鑑賞はたぶんとっておきのすばらしい行事だったと思います。


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