高石ともやワイルドラン2000活動報告
野生生物基金のネーチャーマガジン「モーリー3号」から

-暑寒別天売焼尻国定公園10周年を祝う-
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◇7月28日

前夜祭・10周年祝う集い

午後7時

雨竜町100年メモリアルパーク屋外ステージ.150人参加

「北海道新聞7月30日空知B版から」
雨竜・ワイルドラン前夜祭高石さん15曲を熱唱 トークでも聴衆沸かす
【雨竜】雨竜出身のフォーク歌手、高石ともやさん(58)の「暑寒別・天亮・焼尻国定公園十周年記念 ワイルドラン2000」(道新野生生物基金など主催)の前夜祭「フォークとトークの集い」が二一十八日夜、百年記念メモリアルパークで開かれた。
 高石さんは、地元産の花で彩られたステージに登場し、ギターやバイオリンを手に「受験生ブルース」「陽気に行こう」など十五曲を披露した。少年時代の思い出やデビュー当時のエピソードなどもユーモアたっぷりに語り、町内外から集まった約百五十人の聴衆を沸かせていた。
 ワイルドランは今年で七回目だが、町内で前夜祭が開かれるのは初めて。
高石さんは「雨竜で歌うことができ、喜んでいます」と笑顔を見せ、会場から大きな拍手が贈られていた。

◇7月29日

石狩川6時間ウルトラ悠々リレー

午前9時

旭川市・石狩川旭西橋河川敷運動広場900m周回コース・10チーム61人参加、午後3時まで走り続けて、トータル617キロ走破

[北海道新聞7用30日朝刊第三社会面から」
 6時間リレー617km走り抜く 高石ともやさん「ワイルドラン」
【旭川】フォーク歌手高石ともやさん(58)が自然の大切さを訴えて走る「暑寒別・天売・焼尻国定公園十周年記念ワイルドラン2000」(道新野生生物基金など主催)のメーン行事の一つ「石狩川6時間ウルトラ悠々リレー」が二十九日、旭川市旭西橋上流河川敷広場で行われ、出場全十チームが六時間を完走した。
 一チーム2〜15人編成で、一周九百mのコースを午前九時から午後三時まで交代で走り、距離を競った。選手たちは声援を受けながら高石さんと一緒に走り、札幌と室蘭の男性二人の「チームI・O」が最高の七一・一キロを走破した。
 全チーム合わせた走行距離は六一七・四キロ。距離に応じた同基金への寄付金は三万八百七十円になった。
 高石さんはリレーの合間に歌を披露し「みんな心を一つにして走ることができた」。
 ワイルドランでは三十日に記念絶走同伴登山、八日一日に天売島一周自然体験リレーなどがある。

 

「北海道新聞7月30目上川B版から」
暑さなんの仲間と熱走 ワイルドラン2000石狩川6時間リレー
 旭川市の旭西橋上流河川敷で二十九日、行われた「暑寒別・天売・焼尻国定公園十周年記念 ワイルドラン2000」の「石狩川六時間ウルトラ悠々リレー」では、参加者が夏の日差しを浴びながら思い思いのへースで走った。
会場では札幌のフォークバンドが演奏を繰り広げたほか、フリーマーケットも出店。リレーを盛り上げた。
 選手最高齢の支倉平太さん(72)=旭川市=は「ちょつと暑かったけど、仲間とわいわいやりながら気持ちよく走りことができた」と満足げ。父親、兄と一緒に参加した酒井大二郎君(七つ)=旭川市=は「川を見ながら走ることができて面白かった」と汗をふきながら話した。
 会場では札幌のフォークバンド「瀬川プラザーズバンド」のメンバー四人が」交代で、選手が走っている間、ほば休みなく演奉。ベースの今出信二さん(42)は「演奏で選手たちを励ますことができて、私たちも楽しかった」。フリーマーケットで衣類の店を出した比布町の主婦川村陽子さん(50)は「暑さにもかかわらず、みんな熱心に走っていて、すごい」と感心していた。

◇7月30日

10周年記念暑寒別縦走登山

午前6時

雨竜町南暑寒荘前を出発、35人が雨竜沼 南暑寒岳 暑寒別岳 増毛町暑寒荘を縦走。
午後3時30分着

午後4時

ソーラーシステム寄贈

午後5時30分

フォーワとトークの夕べ

[北海道新聞7月31日上川B版から」
自然の中激走・熱唱 高石ともやさんら暑寒別岳でワイルドラン
【増毛】空知管内雨竜町出身のフォーク歌手、高石ともやさん(58)が自然の大切さを訴えながら走る「暑寒別・天売・焼尻国定公園十周年記念 ワイルドラン2000」(道新野生生物基金なと主催)は三十日、高石さんらが雨竜町から増毛町までの暑寒別岳縦走を行つた。
 高石さんらは同日午前六時、ボランティアスタッフや雨竜山岳会、雨竜沼湿原を愛する会のメンバーら35人を伴い雨竜町を出発。約9時間半を掛けて雨竜沼退原、暑寒別岳の山中を縦走し、午後三時半に増毛側山ろくの暑寒荘に到着。高石さんらは電気が通じていない同荘にソーラーパネルを寄贈した。
 この後、町文化センターに直行した高石さんは午後五時半から「絶走を祝うフォークとトーウの集い」を開き、疲れも見せず、約三十人を前にギターやバイオリンを手に熱唱。縦走を終えたメンバーらも加わり、歌声の輪が広がった。

◇7月31日

天売島夕焼けコンサート

午後5時30分

海の宇宙館広場

◇8月1日

天売鳥一周自然観察リレー

午前9時30分

スタート。12チーム30人か参加。

正午

閉会式 全日程終了。

[北海道新聞8月2日朝刊第3社会面から]
 天売の自然を満喫 ワイルドラン終了
 【天亮】「暑寒別・天売・焼尻国定公園十周年記念ワイルドラン2000」(道新野生生物基金など主催)のフィナーレを飾る天亮島 (留萌管内羽幌町)一周自然観察リレーが1日行われ、フォーク歌手高石ともやさんらが周囲十二キロの自然を満喫した。
 天売では地元からも含め十二チーム約三十人が参加。コースごとに天売の自然に関するクイズが用意きれたり単独走の高石さんをはしめ、各チームは鳥や花をじっくり観察しながら完走、正解の数を競った。
 七月二十八日から始まったワイルドランは旭川六時間リレーや暑寒別岳縦走などの日程をこなし終了。高石さんは「島を自分の足で回れ、よかった。
五日問、人との出合いに恵まれた」と笑顔で話していた。

 

[北海道新聞8用2日留萌宗谷B版から」
 ワイルドラン2000観察リレーで終了
 走った12km 通った心
【天亮】羽幌町の天亮島一周自然観察リレーで一日幕を閉じた「ワイルドラン2000」(道新野生生物基金など主催) は、スタッフと島民が自然の大切さを心に刻み合い、貴重な交流の輪を広げる絶好の機会となった。
 コースは島の周囲十二キロ。 ただ、競うのはタイムではなく、各ポイントで手渡されるクイズ計七間の正解数だ。
天売在住の自然カメラマン、寺沢孝毅さんが天売ゆかりの鳥の種類や花の色をたずねる問題を考えた。
 参加十二チーム約三十人中、寺沢さんが天売小教諭時代に教えた高校生一人が上位入賞し、表彰式で「昔、先生に教わりました」と感想を語ると、参加者は爆笑に包まれた。
 大阪から参加した、目が不自由な中済(なか・わたる)さん(48)は、伴走者との力走で「花のにおい、セミやウグイスの声も聞こえた」。 天亮高の大山芳男校長も「四月着任以降、初めての汗」とこ満悦だった。
 リレー後には、三十一日の前夜祭で自然のすばらしさを歌い上げたフォーク歌手・高石ともやさんが再び高らかに熱唱し、参加者の心をとらえた。

      


もう一人の主役・中済(なか・わたる)さんの暑寒別岳縦走

 目が不自由、2度目の完走


 ワイルドランの主役は高石ともやさんであるが、実はもう一人の主役がいる。
大阪府高石市から毎年欠かさずワイルドランに参加しているハウスメーカー会社員、中済(なか・わたる)さん。目が不自由であるが、マラソン、リレーでの完走はもちろん、今回の暑寒別岳縦走走豊山にも参加し、見事、悪天候の中を雨竜沼から南者寒岳、暑寒別岳、増毛までの険しい登り、下りを歩き切った。
 中さんをサポートしたのは、同じく大阪から駆け付けた小学校教諭の奥田祐仁さん。縦走の日は、出発地点の南暑寒荘前でも強いガスが立ち込め、霧雨が全身を濡らすコンディション。午前6時、高石さんをはじめ、縦走参加者35人に混じって、中さんも元気いっばい。奥田さんのリュックのあたりを後ろからつかんで、スタートした。
 すぐに登りにかかる。あちこちに岩が重なるように続く登山道。中さんは奥田さんの動きを背後から察して、巧みに足の位置を素早く探りながら登っていく。とても目の不自由な人とは思えないスピードだ。次の一歩の足の位置を決める早さ。中さんを良く知る仲間によると、「登りはいい、下りが大変」という。
 一時間足らずで、雨竜沼湿原に到着。湿原中央部分にある休憩所で、他の縦走者は一息入れたが、中さんと奥田さんは、そのまま休態なしに湿原の木道を進んだ。
 ガスは益々濃くなり、霧雨が顔面をぬらす。いよいよ南暑寒の登り。中さん、奥田さん、さらに2人をサポートする仲間は雨で滑りやすい登山道を、順調に登り、 1296mの南暑寒岳頂上に立った。小休止の後、暑寒別岳へ。最初の難関は南暑寒からの急な下り。雨で滑りやすい。視界もきかない。苦労しながら、奥田さんの慎重なリードで、下った。
 そして再び者寒別岳への急な登り。特に、大きくえぐれた岩場にさしかかる。左は深く切れ込んだ谷底で危険だ。足場を一歩一歩確かめながら登り、1491mの頂上に到着した。やれやれ。しかし安心はできない。
 最大の難関が、暑寒別岳頂上直下から始まる絶壁のような下り。ここは一般の登山者でも慎重を要する下りである。なにしろ中さんは目が見えない。中さんも奥田さんも必死なら、他のサポートも大変。それでも、とにかく無事下った。サポーターたちは「大変でした」とひとこと。
 午後3時半ごろ、増毛側の終点、暑寒荘に到着した。9時間半の及ぶ縦走だった。
 実は中さんは96年夏のワイルドラン「暑寒−雨竜沼−石狩川 ふるさとの山と川」に参加し、今回とは逆コースで、増毛町暑寒荘をスタートし、暑寒別岳−南者寒岳−雨竜沼−雨竜町・南暑寒荘までの縦走をしている。この経験があるとはいえ、健常者でもきつい暑寒別岳縦走を成し遂げた中さんをたたえたい。


 協賛金、賞品など提供者は次の通り(敬称は省略します)

▼協賛金 北海道セルラー、藤本悟雨竜町長、藤本清(黒松内)、雨竜町教育委員会、橘井誠綱(札幌)、増毛山岳会、東昭(滝川)

▼プ□グラム・ゼッケン用紙提供三一好商会

▼賞品提供 大塚製薬、北の純情倶楽部(長沼)、滝川ホテル一三浦華園、六花亭製菓(帯広)、ホリ(砂川)、滝川市長、滝川クリーンズ、雨竜暑寒メロン部会、シヤルレ絢子(札幌)、藤屋菓子鋪(旭川)、一力屋本店(旭川)、壷屋総本店(旭川)、北口菓子舗(旭川)、北倶楽部本店(旭川)、にちりん菓子店(旭川)、ロバ菓子司 (旭川)、北海道新聞社事業局、同出版局、道新スポーツ、道新文化事業社、羽幌町、羽幌町漁協天売支所、海の宇宙舘(羽幌)、岡本洋典、寺沢孝穀、高石ともや、北海道新聞野生生物基金

▼努台制作 加津和子(雨竜)、外山真理子(雨竜)

▼食村、飲み物提供 中田八重子(旭川)、亀山順子(旭川)、山内史紀子(旭川)、伊藤禎唔(雨竜)、五日市忠二(増毛)、森岡武(留萌)、成田寿嗣(留萌)、麻生直子(東京)、塩田富治


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